人生を好転させたいなら「やること」よりも「やらないこと」を決めて実践しよう

「やること」よりも「やらないこと」で人生は好転する ミニマリズム

何かを変えようと思ったとき、「これをやろう」と決める人はたくさんいると思います

一方で「これをやらない」と決める人って、あまりいないのではないでしょうか?

僕は「やること」よりも「やらないこと」を決めて実践する方が、人生の変化を起こしやすいと考えています。

やる気にみなぎっているときは、「やらないこと」よりも「やること」の方が取り組みやすいです。

ただし「やること」と同様に「やらないこと」を決めて実践することもまた、僕たちに変化をもたらします。結果として自分の行動が変わるからです。

多くの人が日々忙しく過ごしていると思います。そこにさらに「やること」を増やしても、自分を変えたいという想いがよほど強くない限り、継続するのが難しいです。

「やること」が多くて疲れている人には、「やらないこと」について考えてみることをおすすめします

僕がこれまでに「やらなくなった」こと

僕は自分の人生に不満を感じたり、もっといいものにしたいと思ったとき、「やらないこと」を見つけて実践するようにしています。

僕がこれまでに「やらなくなった」行動には、以下のようなものがあります。

  • 1日3食をやめて1日1食
  • テレビを観ること(テレビは5年くらい前に処分しました)
  • ニュースを読むこと
  • シャンプーや石鹸を使うこと(8年以上前から湯シャン)
  • 夜更かし(いつも21時前には寝ます)
  • なれ合いの飲み会
  • お菓子を食べること
  • 朝に着る服を選ぶこと(仕事着は1パターン)
  • カフェインとお酒(お酒は人と会って飲むことはあります)

これらはほんの一部です。

たとえば1日3食をやめて1日1食にしたことについて。

僕が1日1食にしたのは、産まれたばかりの娘と一緒に過ごす時間を増やしたかったからです。

そのために、自分の生活の中でどこを変えられるだろう?そんなことを考えながら本屋をブラブラしていたら、1日1食についての本が目に留まりました。

これらの本を参考にして、最初は1日2食からはじめ最終的に1日1食にしました。

1日1食生活にした結果、時間の節約以外にもたとえば次のようなメリットを得ることができています。

  • 空腹感によって頭がスッキリして仕事に集中できる
  • お金が浮く
  • 「今日は何を食べようか?」と考えるための脳内エネルギーの節約
  • 適正体重の維持
  • 健康診断での数値が改善・・・

「やること」よりも「やらないこと」の方が継続しやすい

食生活を例に出しましたが、「やること」よりも「やらないこと」の方が取り組みの結果が出やすいです。理由は2つあります。

一つ目の理由は

時間を捻出する必要がない

からです。

今までやっていたことをやらなくなるのだから、余裕時間ができます。やることがたくさんあって時間が足りないと感じている人でも、「やらないこと」を見つけて実践するのに時間を捻出する必要はありません。

二つ目は

挫折しにくい

なぜかというと、これから「やること」は知らないことが多いのに対し、これから「やらないこと」は知っているからです。

たとえば筋トレをやったことがない人は、「筋トレをやっている自分」をイメージしにくいですよね。

どうやって生活に組み込むか、ジムに行くのか自宅でやるのか、道具は必要か、プロテインはどうするのか、どんな筋トレをやるべきか、頻度は?…などなど。

ゼロから調べて試行錯誤しながら、自分に合った方法を見つけていくプロセスが必要です。

対して筋トレをやっている人が「筋トレをやらない」と決めて実践するのはどうでしょう。

今までやっていたことをやらないだけだから、何か新たに調べることも買うことも考えることも必要ありません。

*筋トレをやらない方がいいと言っているつもりはありません。念のため。

それに習慣化することに四苦八苦することもないです。

よって「やらないこと」を決めて実践するのは、挫折しにくいんです。

やらなくていいことの探し方

実際にやってみると分かりますが、「やらなくていいこと」を見つけるのって意外に難しいです。

なぜなら、僕らは日々の全ての行動に意識的ではないから。

脳科学では人間の行動の9割以上が無意識に支配されているというし、または4割が習慣で半自動的に行われているともいいます。

つまり日々のすべての行動は、必ずしも意思をもって自覚的になされているものではないということです。

そのため、まず最初にやるべきことは、自分が日々どういう行動をとっているのか自覚すること。

そのためには 

自分の生活を可視化してみる

ことをオススメします。できれば一週間分くらい。

改めて可視化して俯瞰してみると、気づくことがたくさんあると思います。

*僕も定期的に可視化してみています。定期的にやっているにも関わらず、この前はスマホでYoutubeをみている時間が想像以上に多いことに愕然としました。

可視化してノートやパソコンなどにまとめてみてください。

そしてまとめたものをみながら「なぜこの行動をとっているのか?」「なぜこのタイミングでその行動なのか?」を自問してみます。

朝の過ごし方を変えたいなら、朝だけでもかまいません。

たとえば朝起きてすぐにテレビに電源を入れている人は、なぜそれをしているのか自問します。

その際には「テレビがみたいから」で終わらせることなく、「なぜみたいのか」「何をみたいのか」「朝じゃなきゃだめなのか」のように深掘りしていきます。

可視化して自問してみると、自分でも説明ができない事柄が見つかります。その説明できないことが、自分が望むライフスタイルにとって邪魔なものであれば、そこが見直すポイントになります。

そしてもう一つ、「やらなくていいこと」を見つける方法として

常識を疑う

ことも有効です。

自分の生活を可視化すると、明らかに自分にとって必要ない行動はすぐに気づくことができるはず。

気づくことができれば話が早いです。ただし、本当は必要ないのにそのことに気づかない場合もあります。

ここでも食生活を例に挙げて説明すると。

自分の生活を可視化してみて、たとえば「朝食をとる」または「昼食をとる」と書いたとします。ただ、朝食や昼食を「やらなくていいこと」と考える人は少ないのではないでしょうか?

多くの人が当たり前に、1日3食をとっています。

厚生労働省のWebサイトをみてみても、食生活のあるべき姿は1日3食とあります。

食生活のあり方を簡単に示した栄養3・3運動
「栄養3・3運動」は、健やかな毎日のための基本的な食生活のあり方を簡単に示したもので、「3・3」は3食・3色を意味し、毎日、朝・昼・夕の3食と、3色食品群のそろった食事をとるよう勧めています。

ところが、上で紹介した2冊の本もそうですし、『LIFESPAN(ライフスパン):老いなき世界』でも、1日3食よりも1日1食~2食を勧めています。

今でこそ多くの人が1日3食の生活をしていますが、いつからそうなったのでしょうか?

「エジソンがトースターを売るために1日3食を宣伝した」とか
「江戸時代、夜は灯りをともすようになり1日3食になった」とか

諸説あるようですが、仮にエジソン説が本当だったとしたら、1日3食になったのはたかだかここ100年ちょっとのことですね。人類史で考えれば、1日3食じゃなかった生活の方が長いです。

現代においても1日3食ではない国もたくさんあります。インドやタイでは1日4食以上と言うし、中国やアフリカの地方では1日2食以下のところもあるようです。

これらの本を読んでみると、必ずしも1日3食が常識ではないことがわかります。

「食生活のあるべき姿は1日3食だ」と思い込んでしまうと、1日3食とらないのは不健康のように感じてしまうでしょうし、非常識だと一蹴してしまうかもしれません。

つまり、「やらなくていいこと」に気づくには常識を疑うことも有効なのです。

常識を疑うには、やはり読書が一番。空間軸、時間軸を広げ、物事を俯瞰してとらえられるようになります。

ネットの情報も頼りになる場合がありますが、玉石混交だし断片的です。ある程度の知識を本で身につけた上で参考にしないと、振り回されて終わる可能性があります。

読書習慣がない人でも、自分が改善したい行動に関してであれば、興味をもって読むことができるのではないでしょうか。

自分の思い込みに気づいたら、あとはその行動をなくすだけ

ここまでの話をまとめると、

  • 人生を好転させるには「やること」よりも「やらないこと」
  • なぜなら、それまで以上に時間が必要になることはないし、挫折しにくいから
  • 「やらなくてもいいこと」を見つけるには、自分の行動を可視化してみる
  • 自分の行動にある常識を疑うのも有効←そのためには読書するべし

さて、ここまでのプロセスで「やらなくてもいいこと」を見つけることができたと思います。

せっかく見つけても、行動を変えなければなにも変わりません。見つかったら、実際にその行動をやめていきましょう。

これはつまり自分の習慣を変えるということになります。「習慣を変える」となると難しく聞こえるかもしれません。

ただここで気づいた習慣というのは、その目的も明確ではなく、自分が望むライフスタイルにとって邪魔な(少なくともあまり意味の無い)行動です。

それは変えるのは、たとえば「英語の勉強をする」「1日30分は運動する」のように新たに習慣を身につけるのとは少し違います。

やることを追加するのではありません。

「英語の勉強をする」「1日30分は運動する」のような新たな習慣を身につけるのは次のステージです。そうした習慣を身につけるためにも、今は意味のない習慣を断ち、時間を作りましょう。

習慣を断つポイントは、「シンプルに、少しずつ、欲張らず」です。

たとえば、朝テレビをみる習慣を断つ場合。

今まで朝起きてすぐにテレビに電源を入れていたなら、たとえば「朝起きて顔を洗い終わるまでは電源を入れない。これを3日間続けてみる」など。ハードルを低くやるべきことをシンプルにした方が、続けやすいです。

うまくいけば、さらに3日間と延ばしてもいいし、「着替え終わるまではみない」などに少し変えてみてもいいかもしれません。

断ち方だけではない習慣の変え方については、いずれあらためて記事にまとめてみるつもりです。

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さいごに

「やらなくていいことの探し方」のところで、「常識を疑う」ことについて紹介しました。

常識を疑ってそれを実践に移すのは、最初は勇気がいるかもしれません。それが今までずっと継続してきたことであればあるほど、抵抗があると思います。

僕は冒頭で書いたとおり、1日1食生活だしテレビは持ってないしシャンプーや石鹸も使っていません。

そんな話を友人にすると、

「えー!そんな生活、無理!」
「テレビ観ないで家で何してるの?」
「(奇異なモノを見るような目で)大丈夫?」

などのコメントが帰ってきます。あるいは「意味がわからない」といったような顔・・・

友人の場合は「そんなの非常識だ!身体は石鹸を使って洗うべきである」などと説教をし始めたりすることはないですが、知人程度の場合、その人の常識を振りかざして説教してくる人がたまにいます。

別にこちらが「石鹸を使うな!」と強要しているわけでもないのに。こういう人はちょっと面倒くさい・・・そもそも友人でもなんでもないので、適当に流すんですが・・・

とはいえ世間一般の常識を疑い、自分にとって不必要なことをやめることのデメリットは、これくらいなもんです。「自分にとって必要なことに時間とお金を使えるようになる」というメリットに比べれば、たいしたことないデメリットではないでしょうか。

当たり前のことを言うようですが、時間もお金も有限です。

自分が使いたいところに時間とお金を使いたい。

そのためには、無意味なことに使っている時間もお金を認識して、手元に置いておく必要があります。

そして自分が使いたいところに使えるようになれば、人生は充実して好転し始めます。

ちなみに僕は今、すっかり当たり前になったスマホにどれだけ振り回されずに生活できるか、実験しています。

とりあえずスマホでLINE NEWSを見られないようにし、SNSアプリを削除しました。今のところ非常に快適です。

スマホだけじゃなくインターネットとの付き合い方も、見直してみたいと思っています。試してみた結果は記事にするつもりです。

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