妊娠中の女性の雰囲気が輝いて見えたことはありませんか?
女性は妊娠すると髪がツヤツヤになりお肌がプルプルになるらしいのですが、初対面の妊婦さんをみても輝いて見えるのはどうしてなんでしょう?
妻が妊娠したとき、やはり雰囲気が変わりました。髪がツヤツヤになりお肌がぷるぷるになったわけではありません。うまく説明できないのですが、雰囲気が輝きはじめたんです。本人に聞いても「気持ちは変わったけど外見はわからん」とのこと。
そんな話を友人にしたときに言われたことがあります。
「それは夫が嫁さんを見る目が変わったからだよ。気遣っているから、自分とお腹の子を大事にして欲しいから、そう見えるんだ」
確かにそうなのかも。
そうでなければ、妻はともかく、すれ違いざまの妊婦さんの雰囲気が輝いて見えることの説明がきません(もしかしたら、その人は妊娠中かどうかにかかわらず、常に輝いて見えるのかもしれないし…)。
ということは、
もっと妻をいたわることができたら、もっと輝くのでは?
そんな仮説を立てて、いくつか実行してみたこと/気をつけてみたことがあります。そのなかでも、妻にとって、そして夫婦にとってプラスになり、結果として妻の雰囲気が輝くことにつながった行動をシェアします。
サポートしたいと思っていることを伝える
この記事を読んでいるあなたが、妊娠した奥様をサポートしたいと思っていることは重々承知しています。だけど、大事なのは「伝える」ことです。
なぜなら伝えないと分からないからです(当たり前)。
妊娠すると、いろんなことが今までとは違ってきます。
気持ちや体調が変化します。初期にはマタニティーブルーになったり、つわりで苦しい思いをしたりします。
特に初めての妊娠の場合は何が起こるか分からないわけで、普段通りとはいきません。
たとえばいつもやっていたことができなくなったり、今まで気にならなかったことが気になったり、好きだったモノが嫌いになったり(その逆もしかり)。
女性は日々こうした成長の中にいますが、対して男の方は、気持ちは変われど体調は特に変わりません。
女性とお腹の子に何が起きているのか、見当がつきません。
そんな中で、奥様がどんなことで困っているのか、どんなサポートして欲しいと思っているのか、妊娠前の奥様に対してならまだしも、変化の過程にいるなかで察するのは非常に難しいです。
そして、奥様に「もっと察してよ!」と思わせてしまうと、お互いにとってストレスになります。
だから、伝えてください。
「サポートしたいとは思っている。でも、察したいけど、察することもできないことがある。分からないことがたくさんある。だから、できるだけ、なにかあったら話して欲しい」
このように伝えてください。
伝えた上で、僕は
毎日調子を聞く
ようにしていました。
僕が「何かあったら話して欲しい」と思っていても、妻の方で言うタイミングを逃してしまったり、わざわざ言うべきことじゃないかも…なんて思ったり、忘れてしまったりすることがあります。
そうならないために、仕事から帰って晩ご飯を食べるときにその日の体調がどうだったか、困ったことはなかったかなど、毎日聞くようにしていました。
そうすることで、体調と気持ちの変化と共に、妻がどんなことがキツくなっているのか、その中でもやりたいこと/できることは何なのか、理解することができたように思います。
たとえば、妻は洗濯が大好きなのですが、お腹が大きくなるにつれて洗濯カゴから洗濯物を取るのが大変になっていました。
僕は洗濯はやらなくていいと妻に伝えたのですが、家の中でやるべきことがあるというもの妻にとっては大事だったんですね。そのため、洗濯物を干すスペースに台を置くなどして、引き続き妻にやってもらうことにしました。
そのほかにも、買い物や掃除など、家事のやり方や分担を、妊娠の経過にあわせて変えていきました。
このように毎日調子を聞くことで、妻にとってできないこと、キツいこと、やりたいこと、出来ることを知ることができました。
毎日お腹をなでる
妻が妊娠したのは40歳前でした。結婚して10年以上経っていたので「待望の妊娠」だったのですが、特に妻は高齢出産によることの不安も感じていました。
その不安が「無事に出産できたとしても、ちゃんと育てられるのだろうか」「この人(夫である僕のこと)は協力してくれるだろうか」などなどの、別の不安も呼んできた時期もありました。
そんななかで少しでも妻の不安がやわらげばと思い、毎日仕事に行く前と帰ってきて寝る前に、お腹をなでるようにしていました。
小さい頃、人から頭をさすってもらったり、痛いところをなでてもらったりすると、安心したことはないですか?
少しずつ大きくなっていくお腹をなでるようにしたら、妻自身が気にかけられていると実感し始めたのか、穏やかになってきたように思います。
お腹をなでながら中にいる子に声を掛けたりすると、父親とお腹の子のコミュニケーションにもなっていいらしいです。
ただし、当たり前ですが、妻以外の妊婦の方のお腹をなでるのはその人次第では嫌がる場合もあるので気をつけてくださいね。
そのほかに、妻の不安を少しでもやわらげるためにやったことは
父親になるための準備をする
ことです。
もちろん、妻の不安を解消するためだけに準備をしたわけではありません。
ただ、夫もきちんと父親の準備をしていることを妻に知ってもらうことは、出産や育児に夫が主体的にかかわろうとしていることを知ることであり、妻の安心感につながったように思います。
女性は身体の変化があり、それによって気持ちも変化していく。
男の場合は、妻の変化をみながら、より意識的に変化していく必要があります。
準備といっても色々ありますが、自分ができそうなことからやってみましょう。
僕の場合は本を読んだり、地域で開催されている「パパママ準備クラス」に参加したりしました。
この本は特にオススメで、育児で妻がどれだけ大変になるのか理解できますし、父親が子育てに積極的に参加することが子どもと妻にどれだけの好影響を与えるのか理解出来ます。
そして父親として夫として、育児にどうありたいかじっくり考える機会にもなります。
2人の時間を楽しむ
今の僕ら夫婦は、そろそろ2歳になる娘と三人で生活しています。毎日満たされた生活ではありますが、ドタバタしていて1日はあっという間です。
もちろん楽しい生活であることは間違いではないですが、子どもが産まれる前の期間は2人で過ごせる貴重な時間です。
この時間を出来る限り有意義に使ってください。
僕ら夫婦は「やりたいことリスト」を作って、安定期~出産までの間に少しずつ叶えていきました。例えば、
- 気になっていた映画をみる
- 会いたい人に会いにいく
- 近場を旅行する / 気になっていた場所を散歩する
- 写真館で妊娠姿をおさめる
- お腹が大きくなるこの時期にしか楽しめないファッションを楽しむ
- 2人で料理をする
特にファッションに関して、出産後はアクセサリーをつける機会が減るし、動きやすく汚れても大丈夫な服を着ることがどうしても多くなります。この時期にファッションを楽しんだのは、妻にとってよかったみたいです。
また食事について気をつけたいのは、妊娠中は食の好みが一定しないこと。事前にレストランを予約しておいても、当日あまり食べたくないということがよくあります。
そのため、できる限り2人でその日食べたいものを時間をかけてつくりました。普段料理をしない僕にとって、出産後に妻に料理を任せきりになってしまうのは避けたいと思っていましたが、そういった意味でもリハーサルになり、いい時間になりました。
最後に:母親になろうとする妻に、ありったけの思いやりを
妊娠というものは夫婦だけでなく、その親戚を含めた多くの人に、あたたかな幸福をもたらしてくれます。
ただし、それは無事に出産までいたってこそ。僕ら夫婦は過去に2回流産しているが、あの悲しみは例えようもありません。
妊娠している女性は、自分以外の生命をお腹に宿し、自分の生命を危険にさらすこともありながら、懸命に生きています。
そんな女性には最大限の思いやりをもって接したい。
僕がここで紹介した一連のことを意識したのは、もしかしたら過去に2回流産を経験し、「もっとできることがあったのではないか」と後悔の気持ちがあったからなのかもしれない。
この記事を読んでいるあなたには、万が一のときに思い残すことがないよう、奥様を思いやってほしいと思います。
僕ら夫婦は、今回は穏やかな妊娠期間を無事に終えることができました。立ち会った出産では、女性の強さと産まれてくる子どもの力強さに感動し、涙が止まりませんでした。
妻はお腹の子が大きくなるにつれて輝きを増していき、出産して子どもを抱きかかえたとき、最高に輝いていました。
コメント