カフェインの摂取をやめて半年、そして家での晩酌をやめて約5か月。
今では飲むのは水か炭酸水だけ。
なんというか、すこぶる調子がいい。なんでもっと早くカフェイン・アルコール断ちをしなかったのか…
カフェイン断ちとアルコール断ちを決心した理由
ほぼ毎日コーヒーとお酒を飲み続けて約10年。
在宅で仕事を始めた5年前からは、コーヒーもお酒も飲む量が次第に増えました。
コーヒーは毎日4~5杯。通勤時間がないから17時には仕事を終えてお酒を飲みはじめ、缶ビール2~3本のあとに焼酎水割りかハイボールを3~4杯。
軽く酔っ払って、20時過ぎには寝るという生活。
身体の調子が悪いという自覚があったわけではないのですが(今思うに、ただ調子が悪いのに慣れていて、そのことに気づかなかっただけ)。
そんな生活を変えてみようと思ったきっかけは、子どもを授かったこと。
妻が育児休暇を終えて仕事に復帰してから、自分の時間がどうにも足りなくなりました。僕は在宅で仕事をしているので、やはり掃除や洗濯、保育園の送り迎えは僕の担当です。
そうなると、以前と比べて自分の自由時間がほとんどない。今までどれだけ自由な時間を謳歌していたのか…
どうにか自分の時間を確保しようと、本を読みあさって自分なりに出した課題が睡眠の質を改善すること。睡眠の質を改善して、早起きするなり睡眠時間を短くすれば、少しでも時間を捻出できるのでは、と。
というのも、一日8時間の睡眠を確保していた割には、あまりよく眠れていない感覚があったんですね。
お酒を飲んで寝ると眠りが浅く、何度かトイレにも起きます。そのせいなのか朝に身体の気だるさを感じる。その気だるさを解消するためにコーヒーを飲む。
仕事を開始してからも眠気を感じ始めるとコーヒーに頼り、夕方までに毎日4~5杯飲むことになる。
んで、夕方からお酒を飲んで寝る。寝入りはいいのですが、カフェインの影響もあって眠りが浅いし、お酒を飲んでるからトイレにも行くし。悪循環です。
この悪循環から逃れよう。そこでカフェイン・アルコール断ちです。
これが想像を超えてメリットだらけで、時間以外にも得るものがたくさんありました。
カフェイン断ちのメリット
まず最初にカフェイン断ちから始めました。
カフェインとアルコールを同時にやめるのは我慢だらけになってきつそうだったし、なんとなく勝手な思い込みでカフェイン断ちの方が簡単のように思ったからです。
カフェイン入りの飲み物とは、
コーヒー、紅茶、緑茶、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、ウーロン茶、ココア、コーラ、エナジードリンク系、などなど
カフェインは意外にも色んな飲み物に入っていて、毎回「これはノンカフェインか?」と調べるのが面倒だったので、とりあえずコーヒーの代わりは水としました。
*ちなみにチョコレートなどの食べ物にも入っていますし、頭痛薬にも入っています(頭痛薬についてはあとで少し触れます)。
これらのものを飲まず食べずのカフェイン断ち。始めて2週間程度で実感したのは、
- 寝付きがいい(まるでのび太のようになる)
- 寝起きもいい
- 肌がきれいになる
- 仕事の集中力が続く
寝入りに関してはみなさんも想像できると思いますが、本当に良くなります。
それまでは、軽く酔っ払ってはいるものの即寝とはいかず、布団に入ってから少しまどろんで寝るという状態でした。
今では布団に入ってすぐに寝ることができます。
この時点ではアルコールを飲んでいたので、睡眠の質が大幅に改善された、ということはないのですが、なんとなく寝起きもよくなります。
目が覚めてから身体を起こすまでの時間が短くなりました(開始したのは冬なのに、布団から出たくなくてゴロゴロする時間が減った)。
意外だったのは「肌がきれいになったこと」と「仕事の集中力が続くようになった」こと。
肌に関しては、家族や友人からも分かるほどきれいになりました。みずみずしいお肌です(40過ぎの中年男ですが)。
肌には内臓の調子が出ると言いますが、おそらく肝臓の負担が減ったのだと思います。カフェインは肝臓で処理されるらしいですし。
仕事の集中力が続くようになったのも想定外でした。
カフェインを取ると集中力が一時的にアップします。けれど、カフェインが切れると気だるく眠くなります。それでまたカフェインを取ることになります。
アップダウンを繰り返しているので集中力も一定しません。
カフェイン断ちしてから2、3日は集中力が低下しているようにも思えましたが、その後はカフェインがない状態に身体が慣れたようで、活力の上がり下がりがなくなりました。結果、集中力も一定するようになりました。
カフェイン断ちの注意点
僕は後日知ったのですが、カフェインをやめると頭痛や倦怠感、吐き気というかたちで離脱症状がでます。
僕の場合、カフェイン断ちした翌日から軽い頭痛がするようになり、何となく頭が痛いという日が一週間程度続きました(ただ、その最中は離脱症状とは認識していなかった)。
僕は軽い痛みで済みましたが、個人差があるようで、人によっては起き上がれなくなるくらいの頭痛に悩まされるようです。逆にまったく症状が出ない人も。
・症状や程度は人によって異なるが、頭痛が特に多い
参照:『カフェイン離脱』医療法人社団ハートクリニック
・症状が出るのはカフェインの最後の使用から12時間後、通常は2~9日間(3週間程度続く場合もある)
・あまりに頭痛がひどい場合は、段階的にカフェインを減らしていくのがオススメ(たとえば7~14日かけて徐々に減量していく、など)
離脱症状は個人差が大きいようなので始めてみるまでなんとも言えませんが、カフェイン断ちを始めるなら、仕事に影響がない休日を使ってやってみるのがいいかもしれません。
それと、僕は症状が軽かったと書きましたが、おそらくそれは頭痛薬を飲んでいたからだと思います。
これも僕は知らなかったのですが(知らないこと多過ぎ)、多くの頭痛薬にはカフェインが含まれています。カフェイン断ちをしているつもりでいながら、頭痛薬でカフェインを取っていたのです!
つまり、意図せず段階的にカフェインを減らしていたため、軽度の頭痛で済んでいたのかもしれません。
ただ、カフェイン断ちしながらも頭痛薬を飲むというのは、あまり真似して欲しいことではありません。頭痛がひどい方は、まずは今飲んでいるカフェインの量を把握し、薬に頼ることなく段階的に減らしてみてください。
アルコール断ちのメリット
カフェイン断ちの効果に感動していた僕は、
「アルコール断ちとの合わせ技をしたら、どんなにパワーアップしちゃうんだろ!?」
ということで、カフェイン断ちの2週間後くらいからアルコール断ちを始めました。
お酒の代わりに飲むことにしたのは炭酸水です。
1か月間で実感したアルコール断ちのメリットは
- 睡眠時間が減った(目覚め爽快で自然に早起き)
- 体重が減った
- 肌が(もっと!)きれいになる
- 夜の時間が有効活用できる
- お金の節約
アルコール断ちを始める前は寝入りが悪くなることを気にしていましたが、そんなことはありませんでした。おそらくカフェイン断ちをしていたからだと思います。
夜中にトイレで起きる回数が減り、そして目覚めが爽快に。それまでよりも1時間くらい早く、自然に目が覚めるようになりました。
目覚めから身体が軽いので、コーヒーを飲みたいという気分にもなりません。もう40歳過ぎですので、朝の一杯は白湯で。
それに体重が減りました。もともと167cmの60kgで太ってはいなかったのですが、それでも1か月で約2kg減りました。
食べる量は減っていません。おそらくそれまでアルコールを分解していた肝臓に、脂肪を分解する余裕ができたのだと思います。
また、肌が(もっと!)きれいになりました。カフェイン断ちを始めたときの感動再び。頭皮の調子も良くなり、(ハゲていたわけではありませんが)髪のボリュームが20代に戻ったかのようです。
そして夜の時間の有効活用。
仕事が終わってお酒を飲み始めると、どうしても気持ちがオン→オフに切り替わります。
オフになってしまうと腰が重くなってしまい、食事の後片付けなどの家事や子どもの相手が積極的にはできなくなってしまいます。渋々やるのもストレスですし、妻からしてみたら僕が動かないのがストレスみたいで、お互いにあまりよくないことは実感していました。
夜をお酒なしで過ごすと、家事ができますし、子どもと遊んだりお風呂に入れたりといったことも積極的できるようになります。
ダラダラとYoutubeをみて過ごす時間がなくなり、家事と育児だけでなく、読書の時間にも充てることができるようになりました。
そして見逃してはならないのがお金の節約。
どれだけ節約できているのか、改めて計算してみてゾッとしました。
アルコール断ちをする前の1日のお酒代は、
ビール500ml(300円 × 2本)= 600円
サントリー角(1400円 / 7日)+ 炭酸水 = 400円
→1日1,000円で月に30,000円!!
たらればではありますが、お酒を毎日飲んでいたこの5年間に30,000円を毎月積立で投資信託を買っていたら…約200万円(元本は180万円)です。僕にとってはかなり大きな金額です。
アルコール断ちの注意点
カフェイン断ちの際に離脱症状(軽い頭痛)を経験していたので、アルコール断ちのときも何かあるんじゃないかと思っていました。
そしてありました。離脱症状。
寝汗です。アルコール断ちを始めたのは1月の中旬、つまり真冬です。それにもかかわらず大量の寝汗をかいたのです。
寝汗をかきはじめたのは、アルコール断ちを始めてから1週間後。この1週間の空白によって、最初はアルコール断ちの離脱症状だと気付きませんでした。
本当にすごい量の寝汗で、夜中に必ず1回は起きて着替えるという日が2週間ほど続きました。シーツも取り換えたくなるほどの汗です。
さすがに変だと思い調べたところ、離脱症状だと知りました(参照:アルコール依存症治療ナビ.jp)。
なぜ寝汗なのか、しかも大量に。
その理由を面白おかしく書いている記事を見つけました。少し長いですが引用させていただきます。
ずーっと飲み続けていた人が禁酒すると寝汗するようです。
寝汗を禁酒の離脱症状であると言っている記事が沢山あるからわりと一般的に経験されることなのでしょうね。
でもこれは悪いことだとは思いません。
風邪をひいて、うまく経過したときはぐっしょり寝汗をかいて翌朝すっきりすることがありますが、それと同じことが起きているのではないかと思うのです。
つまり、アルコールというのは体にとっては毒ですから常に最優先で解毒処理しなければならないものです。
毎日飲んでいるひとの肝臓は毎日アルコールの解毒処理をしているのです。
毎日飲んで元気なひとはいいのですが、毎日惰性で飲んでしんどい思いをしているひとの肝臓は疲れきっているのでしょう。
だから、そのような肝臓は、緊急かつ重要な「アルコールの解毒」以外の仕事ができていないのではないか、と推測されるのです。
で、ある日から急にアルコールが入ってこなくなった。
その肝臓の持ち主が禁酒を始めたからです。
そうすると肝臓のほうは最初の2~3日は肩すかしをくったと思いながら、自分の休息にあてていることでしょう。なにしろ何年も休みなく働いてきたのですから。
で、肝臓は強い臓器だから、3日もすると回復してしまう。そして、なおアルコールが入ってこないと、やることがないから、いろいろと後回しにしていたことをやり始めるのではないか。
つまり、アルコール以外の毒素を分解する作業をやりたくなるのです。
肝臓にとっては久しぶりの作業なんですよ。
数年間先送りし続けていた作業なのですからね。
だからハイテンションでやりたいのでしょう。だから体温が上がって汗をかくのではないか。
なんでアルコールの分解では寝汗をかかないの?
それは、たぶんその状態が常態となっているからでしょう。
手馴れた作業だからテンション上げる必要がないのでしょう。
逆に、たぶん普段全く飲まない人が酒を飲んだらその晩寝汗するんじゃないでしょうか。
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寝汗の原因が肝臓のテンションなのかどうかのかはさておき(失礼!)、禁酒すると一時的に寝汗が出るのは割と一般的なことのようです。
繰り返しになりますが、僕の場合はアルコール断ちをしてから1週間後くらいに寝汗がひどくなり、その状態が1~2週間ほど続きました。
真冬に寝汗を大量にかくと、寒くて気持ち悪くて寝てられません。最低一回は着替えていました。熟睡できないので寝不足気味になりますが、寝たら寝汗をかくのでどうしようもありません。
対策としては、寝床に着替えを用意して置くくらいしかできませんでしたが、2週間も経たずに寝汗はピタッとやみました。
それからは、寝汗によってアルコールが完全に抜けたせいなのか?アルコール断ちをする前よりも、熟睡して目覚めが爽快になりました。
自分でも気付かなかったけど依存症だった
カフェイン断ちをして半年、そしてアルコール断ちをして約5か月。
上でも書いたとおり、たくさんのメリットがあることを実感しています。
それと同時に、あのままカフェインとアルコールを習慣的に摂取していたら、どうなっていたんだろうと思うこともあります。
というもの、上でも書いたとおり、離脱症状が出たからです。
自分では決して依存しているつもりもありませんでした。それでも離脱症状が出たと言うことは、身体がカフェインとアルコールを日常的に受け入れるように変化していたということになります。
これを身体依存というらしいです。
薬物の摂取をやめると、離脱症状と呼ばれる身体の症状が起こる状態のこと。
『身体依存』e-ヘルスネット(厚生労働省)
(中略)
例えばアルコールに対して身体依存が形成されると、アルコールが切れてくるときに脈拍が速くなったり、発汗・イライラ・手が震えたりする症状が現れるようになります。
このような状態になると、離脱症状が現れないようにするために薬物を摂取するようになり、なかなか薬物がやめられず、さらに身体依存が悪化していく悪循環に陥ります。
この身体依存は一度形成されると、さらに依存が悪化していくという悪循環に陥る、つまり、依存症という病気になりかねないということ。
ですので・・・僕はここで声を大にして言いたい。
せっかくここまでこの記事を読んでくださったのですから、カフェイン断ちとアルコール断ち、どちらからでもどちらでもいいですし、チャレンジしてみませんか?(別に何かの勧誘目的があるわけではないです ^_^;)
もし離脱症状が出れば、(精神的に依存していなかったとしても)身体依存しているということ。
身体依存しているのであれば、これから依存症になる可能性は否定できません。
数週間止めてみれば、自分が身体依存しているかどうか分かります。
何も変化がなければ、またそれまで通りの生活に戻してもいいと思います。離脱症状が出たら、付き合い方を変えればいい。
健康上の将来の不安が減れば、気持ちも軽くなります。
まとめ
カフェイン断ちとアルコール断ちをすることにより、当初の「自分の時間を手に入れる」という目的を達成しただけでなく、多くのメリットを得ることができました。
さらにお伝えしてきたとおり、将来の病気を予防すると言う意味で安心感も得られます。
カフェインに関しては、おそらくこれから特に何もなければ、摂取することはないように思います。精神的な依存がごくわずかだったのかもしれません。
アルコール断ちに関しては、友人らとの機会があれば外でならOKにしようかなと今では思っていますが、ちょっと迷い中。
なぜならお酒がなくても十分に楽しめそうな気がしているから。そして、お酒を飲まない生活の快適さを知ってしまったからです。
特にお酒は少し飲んでしまうと、そのまま惰性で飲み続けてしまいがち。コントロールが効かなくなって、ついつい飲み過ぎてしまう。
コントロールできないものにコントロールされるのはストレスです。そう思いませんか?
自分で自分の生活をコントロールできているという実感は、心地いいもんです。
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