【最高の万能シューズ】サッカニー キンバラ12をレビュー

【最高の万能シューズ】サッカニー キンバラ12をレビュー ランニング

本格的にランニングを始めて2年半。

たくさんのシューズを履いてきましたが、なかなかコレと言ったシューズに出会えず。最近は特にジョグシューズ難民として、ジョギング用のシューズを探し求めていました。

やっとその旅も終わりました。コイツと出会ってから・・・

サッカニーのキンバラ12です。

サッカニーはエンドルフィンシリーズが有名かもしれません。

このキンバラシリーズは本国アメリカではかなり人気のあるシリーズ。世界最大のランニング雑誌『ランナーズワールド』にて、キンバラ初代がベストデビュー賞、3代目がベストアップデイト賞、そして5代目と9代目がエディターズチョイス(最高賞)を受賞しています。

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HISTORY OF KINVARA 2008年にサッカニーアスリートでトライアスロニストのLinsey Co

このキンバラの特徴を一言で表すと、「コスパ最高の万能シューズ」です。

あまりにも気に入ったので、色違いも購入しました。

この記事では、サッカニーのキンバラ12の特徴を説明していきます。

ほどよいクッショニングと安定感

着地した時の第一印象は、バランスの取れたクッションだなということ。

僕は最近ではナイキのペガサスシリーズやアディゼロジャパンシリーズ、ニューバランスのFuelCell REBEL v2などを履いてきました。

ナイキのペガサスシリーズは、アウトソールがラバーで補強されているためか着地時に少し硬さを感じますが、踏み込むと厚底独特の「グニュッ」と沈み込む感触があります。

この沈み込みが僕は苦手だったんですね。離地のタイミングが微妙に狂わされるような気がして。

それに比べてキンバラ12のクッションはそこまでの沈み込みはありません。とはいえ、アディゼロジャパンシリーズのような薄底のそれとは違い、適度なクッショニングはあります。

ほどよいクッショニングは、ミッドソールPWRRUN(パワーラン)と呼ばれるクッショニングシステムと、トップソールに使用しているPWRRUN+(パワーランプラス)によるもの

キンバラ12のクッショニングは、たとえて言うならアディゼロジャパン5とナイキのペガサス36の間をイメージしてもらえるといいかもしれません(履いたことがない人には分からない例えですいません!)。

アディゼロジャパン5だと、疲れが溜まっていてゆっくり走りたいときには、クッションにもの足りなさを感じてしまいます。

このキンバラ12は、そんなゆっくり走りたいときでも活躍してくれます。

ニューバランスのFuelCell REBEL v2と比較すると、安定性の高さを感じます。FuelCell REBEL v2は立っているだけでフワフワしますが、キンバラ12はそんなことはありません。

キロ5分半より遅いスピードで走っていても、グラつきは感じません。ヒールカウンター部分に付いているプラスチックの強化素材が着地のブレやぐらつきをある程度抑えてくれ、安定性の向上に一役買っています。

軽量(27.0cmで215g)

ほどよいクッショニングがありながらも、重さは215g(27.0cm)と軽いです。

薄底タイプのアディゼロジャパン5が224g(27.0cm)、 ニューバランスのFuelCell REBEL v2が207g(27.0cm)なので、軽さが売りのシューズを比較しても遜色ありません

キロ3分30秒で5km程度のペース走、1km3分15秒でのダッシュの際に履きましたが、最後まで重たさを感じることはありませんでした。

スピード練習にも十分対応できる軽さです。

自然な接地感(ドロップ差4mm)

ドロップ差(踵とつま先のソールの厚みの差)が4mmと、一般的なシューズに比べてドロップ差が低いのもキンバラ12の特徴の一つ。

僕はフォアフット着地するのですが、 ドロップ差が大きいシューズだと意図せずにランニングシューズのヒール部分が先に接地してしまうことがあります。

またドロップ差が大きいと、まっすぐ立っているだけで坂道に立っているような感覚になります。ランニング中に足に全体重が乗るポイント(地面に対して力が最大限に加わるポイント)で、シューズに「走らされている」感覚になるのです。

つまりドロップ差が大きいシューズだと、スピード感やフォームが自分が意図したものと違ってくるんですね。

もちろん大会などの本番ではシューズに「走らされて」もいいですが、練習では自力を鍛えたい。

ドロップ差が低いシューズだと、自分が意図したとおりに(意図した足裏の場所に)接地できるので、ランニングフォームが乱れることがありません。ランニングフォームが安定すると、怪我も防げます。

一方で重心移動の助力をシューズから得られないので、自力で地面に力を伝えて推進力を生む必要があり、走った分だけのトレーニング効果があります。

つまりキンバラ12のようなドロップ差が低いシューズだと、怪我のリスクを減らしつつも自力を使うため、トレーニング効果を高めることができるんです

*ドロップ差について触れたついでにソールの屈曲性についても触れますが、ソールは柔らかい素材のため、シューズが足の動きを遮ることはありません。

リーズナブル(税込9,790円)

最近のランニングシューズって高くないですか?

一番使用頻度の高いジョグ用のシューズだって、ほとんどが1万円を優に超えます(さきほど比較対象に上げたナイキのペガサス38は14,300円、アディゼロジャパン6も14,300円、ニューバランスのFuelCell REBEL v2は13,200円です(全部税込))。

僕は2021年に入ってから大体月300km程度走っているのですが、それだけ走るとシューズはさすがにすぐにヘタってきます。本当は2足買って履き回した方が持ちも良いんでしょうが、2足買って3万円弱ともなるとさすがに財布の紐が堅くなります。

一方でこのキンバラ12は税込9,790円!です。

今時型落ちでもなくて1万円を切るランニングシューズは、そうそうないのでは?

これだけリーズナブルなのにもかかわらず、サッカニーの日本国内の代理店であるABCマートで買うと、送料無料です。

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そこそこの耐久性

安くても耐久性がなかったら意味ないですよね。

アウトソールには耐久性とグリップ力に優れている「XT-900」という素材が使われていますが、

とはいえ↑の写真のとおり、必要な最小限の箇所にのみ申し訳程度に使われているだけで、どちらかというと軽量性が重視されているのかなと思っていました。

んで、実際に600km程度走ったあとのアウトソールの状態が↓です。

いかがでしょう?

フォアフット着地をするので前足部はややすり減っていますが、それでも600km走った割には摩耗してなくないですか?

走り方によるのかもしれませんが、アウトソールの「XT-900」が使われていない部分もそこそこの耐久性がありそうです。

600km走った状態がこれなので、このまま行けば1000km程度は走れると踏んでいます。

サイズ感は他のシューズとほぼ同じ

サイズ感は他のシューズとほぼ同じです。

僕がこれまで履いてきたシューズとそのサイズを参考にしてみてください。

キンバラ12 27.0cm
アディゼロジャパン5  27.0cm
アディゼロジャパン6  27.0cm
アディゼロジャパンタクミセン6  27.0cm
ナイキズーム ペガサス 36  27.0cm
ナイキフリーラン5.0  27.0cm
ナイキズームフライ3  26.5cm(このシューズのみ26.5cm
ナイキズームXヴェイパーフライネクスト%  27.0cm
ニューバランスFuelCell REBEL v2  27.0cm

まとめ: キンバラ12はコスパ最高の万能シューズ

キロ5分半より遅いペースでもジョグにも使え、キロ3分半程度のペース走でも使える軽くて安い万能シューズ、それがキンバラ12です。

もし無人島に持って行くなら(笑)、僕は間違いなくこのシューズを持って行きますね。

シューズアドバイザーの藤原さんも、こちらの動画で「足入れの良いシューズ」としてキンバラ12を評価しています。

合わせてご覧になると、キンバラ12をもっと知れると思います。

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